guesthouse開業日記

ゲストハウスに魅了された25歳がゲストハウス開業までを記録するブログです。観光学を学び、世界100以上の地域のゲストハウスに泊まり、現在3店舗のゲストハウスを運営するマネージャーが独立に向け準備をします。

OTAについて考えてみる

オンライントラベルエージェント

通称OTAと呼ばれているものについて今回は考えてみる。

 

 

いわゆるBooking.comとかAgoda.Expedia.楽天.じゃらんというような宿泊予約サイトのこと。

 

 

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今回そのOTAについて考えてみるのだが、

実際今いくつかの宿泊予約サイトを触ってみたので、記録しておく。

 

 

1、Booking.com

今、私が管理しているゲストハウスの8割がこのBookingのお客さんと言っていいほどブッキングさまさまである。もともとオランダ?の会社。

ただし、気軽に予約できる反面、いとも簡単にキャンセルでき、基本的に現地決済なのでノーショー時は連絡がつかず泣き寝入りせざるを得ないこともしばしば。

加えて基本的なコミッションは13%とイケイケな価格。毎月50万とか支払う事も結構ざら。コミッションて怖い。

 

それでもやっぱり多くのゲストを送客してくれるのは有りがたい。

 

 

2、Agoda

Agodaからはだいたいイメージ的に1割くらい。

それでもダイナミックパッケージなど事前決済が確実にできて、ノーショー時も安心して任せられるのがこのAgoda。(このあたりのプロモーションや販売チャネルについてはまた今度)

ちなみにコミッションは12%(国内は9%)とこちらもイケイケな価格。

 

 

3、Expedia 

こちらもイメージ的には1割くらい。

欧米系が多い。現地、カード決済の混合モデルなど決済方法が柔軟。

コミッションは他の外資系OTAと同じく12%(カード支払いなら確か15だったかな)

 

 

4、Hostel world

ホステルとかゲストハウスで思い浮かべるのがまずこれ。

確か基本的に事前決済でそこについては手厚く保障してくれるホステルの見方。

ただしお部屋の売り方がベッド一つと言う売り方なので一部屋単位で部屋を売ろうとするとなかなか難しい。やはりドミトリー向けのOTA。

 

 

5、楽天トラベル

とにかく日本のゲストはだいたい楽天じゃらん。そんなイメージ

あと管理画面が個人的に使いにくい。

それでも国内のOTAの為コミッションも7%8%と良心的。

またサイトコントローラーのねっぱんが使えるようになるのも大きな魅力。

(サイトコントローラーについてもまた別の機会で)

 

 

6、Airbnb

OTAって呼べるのか、、、基本的に空き部屋を貸す民泊というイメージ

一時期4割近くはこのAirbnbからの予約だったが、規制が厳しくなったりで少し落ち着いてきたかなという印象。

ゲストと必ずコンタクトが取れると言う大きなメリットである反面、メッセージの返信って大変・・・

 

 

7、Ctrip

中華系の旅行会社。もちろん中華系ばかり。

スカイスキャナーをCtirpが買収し、スカイスキャナーがとてつもなく使いにくくなってしまったというイメージ。

コミッションも15%と他の外資系OTAと比べて重い。

こう言うことを言うのはどうかと思うが、実際人にも依るところが大きいが、まだまだ旅慣れていない人が多く、どうしてもマナーや施設の使い方でヒヤヒヤする場面もあり、僕自身同じ人種のみが固まる、集まるのは好きではない。

世界中いろいろな国の人が集まるゲストハウスがいい。

 

 

 

その他無数にあるものに加え、自社HP販売システムの宿シスとか予約番なんてものもあるが、次回検討していこうと思う。

 

とりあえずこんなところが有名どころかな・・・

 

 

 

いずれにせよ、このいくつもあるOTAで自分の宿には何がふさわしいか、ベストかって言うのを見極めて使っていく必要がありそうだ。

 

例えば需要の高い日はノーショー対策のためにあえてBookingを使用せずカード決済のAgodaのみで募集していくとか。

連泊しか売らない設定にして清掃の労力減らすとか、、

 

 

そういったOTAの特性に合わせて日によって組み合わせるのも一つのてかな。

 

 

ベストを言えば客単価の低いゲストハウスではむやみやたらにOTAを使わないようにするのが良いのかなー。

自社のHPからとか、今は無料のSNSが沢山あるからインスタ、ツイッターフェイスブックで集客しているところもあるようですね。

 

窓口を手広く広げることはもちろん大事だけれども、広げすぎて管理できなくならないよう、まずはOTAの特性をもう一度見直してベストの組み合わせを考える。

 

 

そうやって無数のその時それに合った方法を常に柔軟に変化対応させることがこの移り変わりの激しいインバウンドでは大事なのではないか。

理想郷

今回は理想のゲストハウスについて考えてみる。

 

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最初からこういうことを言うのはこっ恥ずかしいのだが、

ゲストハウスって一世界で一番平和を作り出せる空間だと思う。

 

あるゲストハウスのオーナーと飲んでいる時のことだったか、この話をしたら鼻で笑われたのをよく覚えているが、僕はゆるぎない。

 

 

 

世界を旅して、今でも思いだす国や場所は

実は大絶景でも、美味しい食事でもなくて、意外とその時出会った人だったりする。

 

優しくしてくれた人。クレイジーな人。パーティーピーポーな人とにかく人だった。

そしてその人とどこで会ったかと言うと、多くはゲストハウスだったりする。

 

そうして仲良くなった人とは今でも連絡を取り会ったりしている程である。

つまり何が言いたいかって言うと、世界中に友達がいれば戦争なんてしないでしょっていうお話。

 

話が飛躍しすぎたが、とっても簡単なことだと思う。大切な人、仲良しの友達がいる国とは戦争したいなんて思わないし、何か災害が起きても一番にその人の顔が浮かぶ。

 

だからこそ、その出会いを作れる場がゲストハウスだと思っている。

 

 

 

出会いのゲストハウスとかいうとスっごくサブイけど、

お堅いお国のお仕事をしている方々にはきっとこういう感覚を味わった事少ないんだろうな、、、結局こういう草の根の交流というか、いくらお偉いさんたちが机の上で議論を交わしてもこの感覚が分からないといつまでも利害関係とか、そういう物差しでしか見ることができないんじゃないかと内心本気で思っていたりする。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ここからがものすごく難しい話なのだが、

 

こういうゲストハウスを造るのは実際問題結構難しい。

お金があって、リタイヤ後に、だったらそれなりに楽しいと思うが、

それのみの収入源で考えるとキツイ。ましてや自分の時間と家族を守ることになったら結構難易度高めだと思う、実際。

 

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自分が運営しているゲストハウスもかつては広い共有スペースがあって、フリーのコーヒーが置いてあって、一泊2500円のドミトリーで、そこで出会った人たちとワイワイと。自由で心地のよい空間だった。

 

しかし現実問題一泊2500円×14人収容のゲストハウスでは結構きつい事が思い知らされた。

 

単純計算

2500円×14=35000円×稼働率70%=24500円/日の計算になる。

つまり月73万5千円

 

そこから家賃11万5千円を引いて、光熱費、リネン、人件費を引くと

手元にはざっくり35万円くらい残る計算になる。

 

さらにはそこから借入を返済し、設備の投資に充てなければならない。

 

結果手元に残るのはほんの僅か。

 

 

 

 

 

一方同じ施設をリノベーションした現在はというと、共有スペースをなくしてすべて個室にし、効率化を図った。

 

 

結果一部屋当たりの単価が9000円に。

9000円×5部屋=45000円×稼働率70%=31500/日

 

月945000円になる計算である。

この時点で以前と比べて20万以上の差が出る。

 

さらには今まで多い時で14人のチェックインをしていたものに対してリフォーム後はわずか5組のみ。

 

手間が減り効率化に成功した。

それに共有スペースがなくなったのでゲスト一人にかける時間も4分の1程度に。

 

会社として効率化と利益を出すには良くできたリノベーションだったと思う。

 

 

 

しかしその一方で

ゲストハウスの醍醐味である、共有スペースでの出会いだったり、安さだったり、

コミュニケーションだったり、そういう物が失われた。

 

 

実際何が良いゲストハウスかって聞かれたら曖昧だし、僕自身今はまだ言葉にするのが難しのだが、局のところ、僕には今のこのタイプのゲストハウスは居心地が良くない。

 

 

 

 

 

さらに言うと、

会社として利益を出すにはきっちり値段設定をしていく必要がある。

俗に言う(RM)レベニューマネジメント。

 

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大手と違って細かいデータを収集してそれを分析する時間もあまりないのだが、

毎日違う価格で、予約状況に応じて価格も変わる。様々なプロモーション、ゴールデンウィークとか、年末年始なんかは通常の3倍近く価格が上がることも当たり前。

 

全く悪い事ではなく、むしろ部屋は翌日にとっておけないので出来るだけその日最大の収益をあげる必要があるので、むしろまっとうな戦術の1つである。

 

とにかくその日最大の利益を出すために心を痛めながらも値段を2倍、3倍に釣り上げるのだ。

 

 

けれど、

バックパッカーの僕にとってはいつもで大きく値段が変わることなく、気軽に泊まれる安い宿がお気に入り。

 

 

だからこそ、ひとくくりにゲストハウスと言っても、

きちんと家族を、時間を守るビジネスとしてのゲストハウスと自分の好きな理想のゲストハウスのギャップを感じてしまう。

 

 

そんなやるせない気持ちがここ数日リフォームをしてから僕の心の中で渦を巻いている。

 

 

 

 

 

 

続く。

 

 

 

 

guesthouse開業に向けて

記念すべき一回目の投稿。

 

 

何でこのタイミングにブログを始めたかは分からないが、折角自分でゲストハウスをやるんだったら何か記録を残すのもいいなって。

 

 

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実際自信1年間の世界旅行の際もブログを書いていたけど、見返すとその時の思いが今でも鮮明によみがえってくる。だから今回もその時の気持ちを忘れないように書き記したい。

 

 

 

 

 

 

プロフィール

1992年生まれ。

大学で観光学を学び、在学中1年間の世界旅行へ。その後小さなゲストハウスを一人で任され半年後にはゲストハウス2店舗とカフェを管理。1年後には3店舗のゲストハウスの管理をしている

カメラも大好きで基本的に全部自分で写真を撮ってはそれを予約サイトに掲載して一人ニンマリ。

「写真で見るより部屋が小さかったわ」というゲストのクレームも実は嬉しい。

 

親の影響か、姉の影響か、親戚の影響か、なぜか僕の親族は旅行が大好きで、親族合わせて地球10周くらいしている気がする。

そんなことはさておき、いつの間にか旅の魔力から抜け出せなくなり、こうして今でもゲストハウスで働きながら旅の情緒を少しでも楽しんでいる。

 

 

ちなみによく聞かれるのだが一番よかった国はと言われたらアルゼンチンとジョージアっていつも答えている。

 

 

 

 

そんな感じで少しづつ思った事、やったことをこうしてメモしていこうと思う。 

 

 

次回は理想のゲストハウスについて記録したい。